ポイントコントローラーは手前からキーボード、PICマイコンの指令によって動作するリレー、リレーによって充電動作、放電動作を行うコンデンサー、ポイントの動作を確認するチェックピン、最後にポイントに接続するスプリングロックの端子台が配置されています。
PICマイコン、フォトカプラー、ロジックIC、トランジスタアレイはキーボードの真下に配置され保護されています。
電源は12V1.5AをACアダプターから供給します。
この12Vはコンデンサーの充放電(ポイントの切替)に使用される電源となります。
PICマイコンには12Vから3端子レギュレータで5Vを作って供給しています。
12VのACアダプターはプラスマイナスが反転する逆接続を避けるため、必ず製品に付属しているものを使用してください。
ポイントコントローラーにはプログラムされた運行計画に従ったポイントを切り替えるためのキーボードが、SW1~SW15までの15個が組み込まれています。
キーボードの右側には外部からSW1~SW15を入力するためのコネクタが用意されているので、このコネクターを活用すれば運行指示板の作成につなげることが可能です。
ポイントコントローラーにマウントされているキーボードからの信号は回路は、フローティング状態にならないようにフォトカプラで受け、CR回路とシュミットトリガIC(7414)で波形整形され、誤動作を誘発する影響を低減させてからマイコンに送られます。
RA4(P-1)の出力はトランジスタのコレクタ接続で出力リレーが駆動され、RB0(P-2)~RB7(P-9)まではソースタイプのトランジスタアレイでリレーを駆動します。
リレーに接続されたコンデンサ(3300μF)からの充放電によりポイントが切り替わります。
ポイントの切替方式としてコンデンサ充放電式の採用
Nゲージのポイントの切替はコンデンサ充放電式が一般的です。
メーカーの違いから特性の異なるポイント駆動回路(ソレノイド回路)のどちらも確実に駆動させるために、大きめの3300μFのコンデンサを使用しています。
コンデンサ充放電式以外の方式としては、PICマイコン、小型コンピュータ「ラズベリーパイ」等を使って、Hブリッジを介して極性を変えながら、50ms前後のパルスを発生させて切り替える事例もあります。
この方式はコンピュータのプログラムミスや予期しない暴走等で、長時間の通電が継続された場合は、最悪ソレノイドの発熱、発火の危険が排除できないので、リスク軽減のため一般的なコンデンサ充放電式としました。
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